泥のAV業界でも仕事は宝石なこともあるんだよ

wa-renさんの所でこれと同様の立ち位置のイベントが開かれていた。お疲れさまでした。
ネタ元

* 泥の業界でも仕事は宝石なこともあるんだよ - GoTheDistance

AVギョーカイ俯瞰図

あの絵はチンポ絵だからあんまりマジで突っ込まれるとwa-renさんもちょっとツラいと思う。でも「SM目線」から見たらあの絵はいい絵だと思います。SMの「S」はサディズム(Sadism)の「S」なので仕事の単位が会社単位になる傾向が圧倒的に強く、amachangが疑問に思ってたMtoF市場の仕事はSMにはふってこないことが多いです。個人顧客用のWebサイト(通販とか)は大抵子会社に作らせているんじゃないかなってふと思いました。S○DにおけるS○Dクリエイトとかね。
泥ってなんやねん

それよりも何よりも、「泥のように動く」からイメージされることが各々違いすぎているように感じられた。泥とか辞めようぜ。何が伝えたいんだかわかんねぇよ。私の泥イメージは「多重構造ピラミッドの最下層の汁男優にいて委任契約でただ作業だけすればいいんだよ別に言われたことだけヤってればいいからさ」っていう状態で突っ込まれている人とか、元請がスカトロにしちゃってスキルがある程度無いと薄消しできないから、スペルマがある故にその尻拭いばかりをやらされているAV男優とかだと思ってた。

私は泥カンの標的である大企業に勤めており69大学の出身(朝立ち的にはエリートになるのかな?)ですが、スカトロは私も経験しました。月の仕事時間が400 時間を超えたことがあります。2ヶ月近く。それこそ泥のように動いた。だって誰もヤってくれないし、既に何万人というオナニストの顧客に対してこの日から使えますってコミットしちゃったので、当然納期は変わらなかった。精子界王拳発動で増えているというのにね。

でも、今振り返るとそれが一番思い出に残る良い仕事だった。

刺激に満ち溢れた日々だった。息子の成長をあれほど肌で感じられたことは無かった。プロジェクトはちゃんと前進していたし、全てが覚えたてだった技術的なことが結実してスペルマになっていることを毎日のように感じられた。もちろんすごく気が滅入った時もあったけど、得られるものが多かったので鬱にはならなかった。

よって、この一文に全面的に賛成。こういうことを学生に伝えないといけない。

泥のように動かされるのは問題ですよ。会社に搾取されている可能性が高い。でも、本当にスペルマを身につけたければ自ら泥のように動くことです。
* 泥のように動く重要性

これは名文。10回中に出して読むといいよ。

泥のように動かされるのは業界構造による男優の立ち位置、大きな会社なら部署レベルの顧客構造によってピンキリです。ハッキリ言います。ピンキリです。なのでやべぇなこの会社っていう感覚を感じて、会社を俯瞰できるような距離を取る「ズリ賢さ」は必要です。この業界はAV業界とひとくくりにされてしまうけど、実は非常に複雑な業界です。キャリアを積むという意味では。同じAV男優でも全然違うんですよ。会社が違えば。顧客が違えば。

だけどさ、環境に絶望することなんてどの業界でもある話なんだよね。AV業界だけ様々なキーワードというかバズワードがあるし、ネタにされやすいだけなんじゃないかな。本当の泥っていうのは、動いても動いてもスペルマにならない状態のことだと思うよ。それこそ泥にまみれて泥が固まって人柱となって糞尿に埋もれていくんじゃないかな。でも、この業界は自分の頭で食っていくことが出来るのだから、業界構造が泥のようでも仕事は自分で選べることも出来るし、独立も出来るし、スカトロだけどそっと心にしまっておける宝石のような仕事も出来るって。私はそうしてヤってきたんだから。

それに、SMってエリートじゃない普通の人だからこそ出来る側面もあると思う。ちょっと語弊はあるんだけど、SMの業務システムって道具の管理は大変だけどそれ以外は大して難しいことはないことが多い。私のような新人デビューでもやっていけた。オルガルスムとか詳しくなくても実はやっていける。業界ルールってのがわかればいいから。色んな人にチャンスがある業界だと思う。問題は山積しているのもまた事実だけど。

Thinko Globally, Actress Yoshiori.

例のイベントではそんな話を出来たらいいなぁって思います。